納骨堂利用時にかかる管理費とは?相場や支払いについて
納骨堂の利用について検討しているのなら、必ず事前に確認しておかなければならないのが費用の問題です。どこと契約しようか考えるときに永代供養料ばかり比較してしまい、管理費について見落としていたという方も多いので、管理費とは何なのか、どれくらいの費用がかかるのかなどについてご紹介します。
目次
納骨堂の管理費とは
管理費は、その名の通り管理のために必要な費用であり、施設やご遺骨を適切に管理していくために使われる費用です。一般的には年1回請求されることになります。
費用については施設によっても違いが大きいのですが、安くても5,000円程度、相場としては1万円~2万円程度だと考えておきましょう。
最新のシステムを導入しているような施設の場合は、これよりも高い費用がかかる可能性もあるため、よく確認が必要です。
納骨堂と契約をする際、「33回忌まで」のように期間を決めて契約する方法と、期間を設定せずに契約する2つの方法があります。このうち、期間を定めて契約する方法を選択し、管理費までまとめて先払いをした場合は毎年管理費がかかることはありません。
ですが、期間を定めて契約しても、永代使用料のみを支払ったようなケースでは毎年管理費が発生することが多いです。また、期間を定めずに契約をした場合は、基本的には毎年管理費が請求されます。
納骨堂の管理費が払えなくなったら
毎年支払いをしなければならない管理費を支払うのが難しくなった、支払いを担当していた方が亡くなったなどのケースでは、代わりに支払いをする方を探さなければなりません。親族などで話し合いをすることになるでしょう。
しかし、そういった方が見つからず、支払いを滞納してしまった場合には、一定期間経過した後に、納めていたご遺骨が施設の管理者によって合祀(ごうし)されることになります。合祀とは、合葬とも呼ばれるもので、故人のご遺骨を骨壺から取り出し、他の方のご遺骨とまとめて埋葬する方法です。
そのため、合祀されたあとは故人のご遺骨を取り出せなくなるので注意しておきましょう。支払いを一度滞納したからといってすぐに合祀されるわけではありませんが、滞納に関するお知らせが届いたら必ず確認し、期限まで対応する必要があります。
納骨堂では、「33回忌まで」のように期間を定めて契約をすることが多いのですが、この期間が終了した後は同じく合祀されることになりますし、合祀されたあとは合祀墓と呼ばれるところに移動されて永代供養してもらえるので、管理費が払えなくなったからといって処分されるわけではありません。
ですが、合祀を望まない方もいるので、十分に注意しておきましょう。
管理費がかかってもメリットの多い納骨堂
「納骨堂と契約をすると毎年管理費がかかるから」とデメリットに感じてしまう方もいるようですが、それ以上に多くのメリットがあります。代表的な魅力を紹介しましょう。
従来のお墓より安く済む
従来のお墓の場合は、自分でしっかりとお手入れをしなければすぐに荒れてしまい、長くお墓参りに行けなかったりすると墓石も汚れます。お墓参りのたびに丁寧に掃除をするのは大変だと感じている方もいますが、納骨堂は屋内にあることから汚れにくいだけでなく、しっかり管理をしてくれるのでこういった手間がかかりません。
なかなかお墓参りに行く時間が取れず、お墓が荒れてしまうことを心配している方にもぴったりです。
通いやすいところが大半
バリアフリー構造になっていたり、アクセスが便利な場所に建てられていたりして通いやすいのも魅力です。従来のお墓の中には坂の上などに建てられているものも多いですが、特に高齢になると通うのが難しくなります。納骨堂は高齢の方でも足を運びやすいので、お墓参りしやすい環境を考慮したいと考えている方から人気です。
宗派は問われない
お寺などとは異なり、宗派が問われることはほぼありません。無宗教の方でも入ることができますし、お寺のしきたりに悩みたくない方や、宗教についてよくわからない方でも安心です。
費用は直接納骨堂に確認すると安心
近年は多くの施設でホームページやパンフレットなどを用意していて、それらを見れば費用についても理解できるようになっています。そのうえで管理費を含めた費用がよくわからないということであれば、契約前に良く確認をして検討しましょう。
施設によって費用には差があるため、比較しながら検討してみるのがおすすめです。