
納骨堂を移転する際の手続きや費用、気を付けるべきこと


現在契約している納骨堂ではなく、他の所に移転したいと考えているのなら、どのような許可、手続きなどが必要になるのか確認しておかなければなりません。また、気になる費用の問題についてもご紹介するので、参考にしてみてください。
目次
納骨堂を移転するには
移転をする際におさえておきたいポイントについてご紹介します。
移転先の施設を探す
先に新たな納骨堂を探す必要があります。全国には様々な施設があるので、サービスや費用なども含めて総合的に判断しましょう。
お墓参りに行く時のことを考えると、できるだけアクセスが良いところを選択しておくのもポイントです。
また、どのように供養してくれるのかなども重要なポイントになるので、よく確認しておかなければなりません。可能であれば一度足を運び、雰囲気や対応、設備などについて直接確認してみるのもおすすめです。
近年はホームページから詳細を確認できるところも増えているので、まずは気になる施設のホームページにアクセスしてみてはいかがでしょうか。施設が決まったら申し込みを済ませます。
開眼供養
魂入れ(たまいれ・みたまいれ)とも呼ばれるものであり、僧侶が読経を行うことにより故人の魂をお墓に入れる供養を行います。忘れずに行いましょう。
受入証明書を受け取る
新しい納骨堂から使用許可証や受け入れ証明書を受け取ります。申請者の氏名や住所、ご遺骨の氏名、その他納骨堂に関する情報などが掲載されているもので、後ほど申請する改葬許可申請を提出する際に必要な書類です。
納骨証明書を受け取る
これまで利用していた施設から埋葬証明書(納骨証明書)を受け取ります。これは、誰が埋葬されているのかを示す書類であり、納骨堂使用者・管理者の署名や捺印のほか、ご遺骨の氏名などが掲載されているのが一般的です。
なお、納骨証明書はご遺骨一体につき1枚必要なものなので、複数のご遺骨を移動させるようなケースでは、必要な分用意してもらう必要があります。
改葬許可証の発行
受入証明書と埋葬証明書(納骨証明書)を役所に提出し、改葬許可申請を行います。これにより、ご遺骨を移動することが可能になります。なお、改葬許可申請に関する書類は、役所のホームページからでもダウンロードが可能となっています。
閉眼供養
閉眼供養は、僧侶に読経してもらい、移転のために魂を抜く供養です。こちらも忘れずに行っておきましょう。閉眼供養が完了したあとにご遺骨を引き取ることになります。
移転先に埋葬
移転先に改葬許可証とご遺骨を預けます。詳細は各施設により異なるので、直接確認しておきましょう。
このように、全体的な流れとしては様々なステップを踏まなければなりません。忙しくて自分ではどうしても対応できないような場合は、代行業者もあるので依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。
納骨堂を移転する費用はどれくらいかかる?
納骨堂から他の納骨堂にご遺骨を移転させる際には、埋葬証明書(納骨証明書)の費用として1通あたり数百円~1,500円程度必要です。また、閉眼供養費用の相場は3万~5万円となっています。
先述したように、埋葬証明書は人数分必要となっているので、このあたりに注意が必要です。
また、寺院墓地から改葬する場合は、寺院の檀家をやめる際に支払うお布施である離檀料のほか、墓石を撤去・解体する費用が20~30万円ほどかかります。更に墓石の運搬に5~10万円程度の費用もかかることになるので、こちらと比べるとかなり安く抑えられることがわかるでしょう。
基本的に事務手数料のみとなっているので、安心して移転について検討可能です。
新しい納骨堂の料金相場
新たに契約する納骨堂でかかる費用についても、よく理解しておかなければなりません。一般的に、納骨堂の費用は一人当たり総額30~100万円程度となっています。
お墓の場合は最低でも145万円以上かかるとされているので、お墓に比べてかなり費用を抑えることが可能です。
ロッカー型や仏壇型、自動搬送型、位牌型など様々な種類があり、どれを選択するのかによって費用が変わるため、よく検討しておきましょう。
この他に開眼供養料も用意しておかなければなりません。
費用としては永代供養料、施設の管理費の2種類の費用がかかることになるのですが、管理費は1年1万円程度が相場となっています。
当サイトでは、納骨堂の種類でのメリット・デメリットを別の記事にてご紹介しております。
詳しくは、納骨堂の種類とメリットやデメリット、価格相場について紹介の記事をご覧ください。
よくある移転する理由
納骨堂は跡継ぎがいるかぎりお骨を収容し、参拝し続けることができる施設です。
しかし、諸事情によっては収容したお骨を移転しなければならないケースもみられます。
その理由としては、以下のような理由が考えられます。
- ・跡継ぎがいなくなった
- ・納骨堂への参拝が困難になった
- ・維持管理ができなくなった
- ・施設の閉鎖・移転など
定期的に参拝、または納骨堂への料金を支払える人がいなくなると、使用権を保持し続けることはできなくなります。
そのため、埋葬を済ませたお骨を引き出して、合葬墓(合祀墓)などへ改葬するか、その他の方法で埋葬をし直さなければなりません。
半強制的に移転する場合もある
将来的には、納骨堂側の事情でお骨の収容が困難になるケースも考えられます。
たとえば施設の老朽化にともない移転をする、あるいは施設そのものが自然災害などで被災したり、金銭的な理由で施設を存続できなくなったりした場合です。
このような状況でもお骨を移動する必要が出てくる可能性があるため、事前に話し合いのうえ信頼のできる納骨堂を探し、契約することをおすすめします。
万が一跡継ぎがいなくなったり、参拝が困難になったりする場合には、永代供養ができる納骨堂を利用する方法もあります。
正しく理解してきちんと移転しよう
ただご遺骨を移動させるだけと考えてしまいがちではありますが、ご紹介したように閉眼供養を行うのが一般的ですし、様々な手続きも必要となっています。
何をすれば良いのかわからない場合は、直接納骨堂に確認しても良いのですが、スムーズに手続きをするためにも自分でしっかり理解しておきましょう。
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