納骨はいつ行うべき?時期と流れについて
納骨式を行いたいけれど、いつ行うべきかタイミングがよくわからないという方は少なくありません。決まりやマナーはあるのでしょうか?ここでは納骨の時期と手順や流れについて解説しています。これから納骨式を行うという方も万が一のときに備えておきたい方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
一般的な納骨の時期について
納骨の時期は特に決まっていません。そのため必ずしもこの時期でなければいけないということはありませんが、しかし一般的によく選ばれている時期はあります。ここではその時期について解説します。
よく選ばれる時期
一般的に多いのは「四十九日」「百箇日法要」「一周忌」「三回忌」「新盆」の5つになります。どうしてもきちんとした日に行いたい場合は、いずれかの時期を選ぶと良いでしょう。特に多いのが「四十九日」「一周忌」。なかでも四十九日を選ぶ人が多いようです。
・四十九日を選ぶ理由
ご存知のとおり、人は亡くなったあと48日間はこの世とあの世を行き来し49日目に成仏します。また四十九日は親族が集まるため、納骨を行うのに都合が良いと言えるでしょう。よって四十九日に納骨の儀式を行う方が多いのかもしれません。
・一周忌を選ぶ理由
四十九日ではまだ心の整理ができないという場合に、一周忌を選ばれることがあります。またお墓を検討している方は一周忌がちょうど良いタイミングと言えます。
納骨を行う際の手順
では、どのようにして納骨を行うのでしょうか?万が一のときに備えて手順を知っておきましょう。
納骨の日程を決める
土日は予約が取りにくいので、なるべく早めに相談して決めましょう。時期は先ほども述べたように四十九日や一周忌など。日程が決まったら参加者に案内状を送ります。参加者は基本的にごく内輪で行われることがほとんどです。墓石を開けるのが難しい場合は石材店に問い合わせておくと良いでしょう。
費用の見積もりを出す
費用相場は数万円~10万円程度になります。お布施も必要になるため、それも踏まえて考える必要があります。または墓石の開閉作業を行う場合はその費用も考えておきましょう。ちなみに、お布施の費用相場は3~5万円程度、墓石の開閉は1.5~3万円程度と言われています。また戒名を彫る場合は3~5万の費用がかかるでしょう。
必要書類と持ち物を準備する
納骨式を行うときは許可証が必要になるため事前に準備しておかなければいけません。許可証は3種類(埋葬許可証・火葬許可証・墓地使用許可証)あるためそれぞれをきちんと用意する必要があります。その他、印鑑・卒塔婆・引き出物も用意しておきましょう。
納骨場所を決める
最後に「納骨の場所」です。納骨はお墓がある場合とない場合で異なり、ある場合は「納骨室(カロート)」に納めます。一方でない場合は、最近では納骨堂を利用する方が増えているようです。一時的に遺骨を預かってもらえるので自宅に遺骨を安置できない場合は役立つでしょう。他にも永代供養墓と言って霊園や寺院が管理してくれる方法もあります。何れにせよ自分たちに合った納骨場所を選んでください。なかには遺骨の返却ができないところもありますので要注意です。
納骨式の準備と流れ
納骨式の手順を知ったら、今度は流れを知りましょう。当日慌てないためにも、きちんと把握しておくことが大切です。ここでは一般的な流れについて解説しています。
納骨式の流れ
1.挨拶 参列者にお礼を述べます。
2.読経 僧侶による読経が納骨前に行われます。
3.納骨 遺骨を納めます。
4.読経 2回目の読経が行われます。
5.焼香 参列者はひとりずつ焼香します。
納骨式が終わると、会食が行われる場合もあります。もちろん納骨式のみでもかまいません。会食の場所は自宅・料亭・レストランなどが挙げられ、自宅以外を選ぶ場合は必ず法要で利用することを店側に伝えてください。そうすることで料理の内容も変えてもらえます。会食が終了するとお僧侶にお布施、参列者には引き出物を渡して納骨式は終わりとなります。
納骨式での服装
一般的に喪服を着用します。ただ時期によっては喪服でなくてもかまいません。たとえば四十九日以前に行う場合は喪服が基本になります。しかし四十九日以後の場合は平服でも問題ありません。ただし普段着を着用する場合は地味な色合いを選びましょう。もちろん喪服でもかまいません。
納骨式はいつ行っても良い
納骨式の時期はいつでも良いことがわかりました。早く済ませたい方は四十九日前でも良いですし、心の準備が必要な方は四十九日後でも問題ありません。ただ納骨式の手順や流れは決まっていますので、当日慌てないように事前にきちんと準備しておきましょう。服装に関しては、喪服でなければいけない場合と平服で良い場合があるので間違えないようにしてください。