納骨堂購入時・改葬時の手続き内容と注意ポイント
納骨堂は近年特に人気がありますが、一般的なお墓とは手続きが異なり、何となく大変そうと感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで、新たに契約する際や、すでに他のお墓に入っているものの納骨堂に変更したいと改葬を考えている方のために、手続きの内容についてご紹介します。
目次
納骨堂を購入する際の手続きについて
納骨堂を購入する際には、以下のような流れで進んでいくことになります。
情報収集する
一口に納骨堂といっても様々な選択肢があるため、どの施設を選択するのかしっかり情報を集めた上で検討することが重要です。施設によって設備や料金、特徴などが大きく異なります。この際、必ず現地見学に行き、自分の目で確認するようにしましょう。
現地見学では、お墓参りなどに行く時のことを考え、自宅からアクセスが良いかどうかも確認が必要です。また、自分たち以外でもお墓参りにきてくれる人がいるのなら、その方にとってもアクセスが良いところを選択するのが理想的だといえます。
ほとんどの納骨堂では宗旨や宗派は問わないのですが、お寺が運営している施設の場合は、納骨をした後に行う法要は寺院の宗派様式で行うのが一般的となるため、注意しておきましょう。
比較しながら購入する納骨堂決定する
できれば複数の施設に足を運び、比較した上で決定することをおすすめします。比較する際には、参拝しやすいスペースが用意されているのか、お墓参り可能な時間帯や日にちは自分の都合に合っているかなどの確認が必要です。
また、納骨堂によって収蔵できるご遺骨の数も違いますし、個別供養の期間や、個別供養が終わったあとの収蔵先なども異なるので確認しましょう。中には個別供養後に合祀という形で他の方と一緒に埋蔵される施設もありますが、合祀は嫌だと考える方もいるので、このあたりは注意が必要です。
料金の支払い方法は各施設により異なり、一括払いのみに対応しているところもあれば、分割払いが可能なところもあります。管理費の金額も施設によって大きく異なるので、総額について正しく理解が必要です。
契約
すべてに納得したら契約です。この時、必要になる書類として、以下のようなものが挙げられます。
- ・本人確認書類
- ・実印
- ・本籍と世帯員の記載がある6ヶ月以内に取得した住民票、または戸籍謄本
この他、納骨当日に埋葬許可証、墓地納骨堂使用許可証が必要です。また、施設の中にはローンを組めるところもあるのですが、ローンで支払いをする場合は口座番号が分かるものと、口座の届け出印も必要なので忘れないで準備していきましょう。
申し込み手付金が必要になるケースもあります。
具体的に何が必要になるかは納骨堂によって異なるので、事前に問い合わせておくと安心です。
納骨堂へ改葬する際の手続きについて
すでに入っているお墓から納骨堂に改葬する場合、現在使用している墓地に改葬したい旨を伝え、改葬先の納骨堂で受入証明書を発行してもらわなければなりません。
続いて現在の墓地がある市町村の役場で改葬許可申請書をもらって必要事項を入力し、現在のお墓の管理者に署名してもらうことで埋葬証明書を発行してもらえます。
埋葬証明書を発行してもらったら、次は現在のお墓のある市町村の役場で改葬許可証を交付してもらいましょう。現在のお墓では「魂抜き」とも呼ばれる閉眼供養行う必要があります。最後に移転先の納骨堂で「魂入れ」とも呼ばれる開眼供養を行い、完了です。
手続きにおいて、必要になる書類は以下の4つとなります。
- ・受入証明書
- ・埋葬証明書
- ・改葬許可申請書
- ・改葬許可証
書類はご遺骨1体について1枚必要なので、よく確認して準備しておきましょう。
手続きについての事前確認は忘れずに
納骨堂を運営する機関や団体によって、どのような手続きが必要なのかが変わります。そのため、実際に手続きをする前に、事前確認を行っておきましょう。事前確認をすることによって防げるミスもありますし、余裕を持って準備を進めておくと当日も安心です。
相談窓口を用意している納骨堂や自治体もあるので、直接話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。
納骨するタイミングについて
納骨は火葬と連動して行われる場合もありますが、必ずしも火葬後すぐに納骨しなければならないわけではなく、期限に関しての法的な決まりもありません。
昭和23年に制定された「墓地法」では「埋葬または焼骨の埋葬は、墓地以外の区域にこれを行ってはならない(第4条)」と規定されており、埋葬さえしなければ自宅で保管することができます。
火葬から1年、2年、さらには10年近くまで保管することも可能ですが、日本では一般的に四十九日~一周忌の法要に際して、法要の前に納骨を行います。
お墓がない、または納骨先が決まっていないご家庭では、だいたい一周忌を目安に埋葬先を用意しておくと、ゆとりをもって納骨ができます。
必ずしも四十九日や一周忌に間に合わせる必要はありませんし、無宗教の場合は法事も不要になるので、それぞれのタイミングで納骨を行ってください。
事前に納骨堂を比較しておく
火葬を終えてからゆとりがない、金銭的に納骨のめどが立たないといった状況のほか、新型コロナウイルス感染症の影響でお墓決めが難航することもあるでしょう。
緊急事態宣言が出ると施設が閉鎖になり、スケジュール通りにいかない可能性もあります。
あらかじめ埋葬先をピックアップしておき、比較しながら問い合わせを行って準備をしておくことをおすすめします。
比較する際の注意点が無許可の納骨堂を選んでしまう事です。別記事では、無許可の納骨堂を選ばない方法についてご紹介しております。
詳しくは、無許可の納骨堂に注意!安心できる納骨堂の選び方の記事をご覧ください。
しっかり準備して行えば安心
手続きについてご紹介してきましたが、実際に行ってみるとそれぞれの手続きは特に難しいものや、大変なものではありません。わからないことがあった場合は自治体に相談も可能となっていますし、直接契約を検討している納骨堂に相談してみるのも良いでしょう。
初めて契約を検討している方のためにパンフレットなどを用意している施設もあるため、そういったものを取り寄せて、理解を深めたうえで検討してみるのもおすすめです。納得できる納骨堂選びができるように、しっかり情報収集したうえで検討してみてください。
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