納骨堂の生前予約は可能?メリットやデメリット、注意点を紹介
納骨堂の利用を検討しているのなら、予約についても考えてみるのがおすすめです。ただし、メリットだけでなく、デメリットもあるので、どちらについてもしっかり把握しておかなければなりません。
どのようなシステムなのか、注意しておくべきことは何かなどについてご紹介しましょう。
目次
納骨堂の生前予約とは
近年、自分が生きている内に行う終活が話題となっていますが、その中でもお墓の準備を済ませておく、生前予約を検討している方が増えています。生前予約は基本的にそのお墓に入る本人がお墓を探し、契約を済ませておくことにより亡くなった後の心配が少なくなるのが魅力です。
もし契約を済ませておかないと、残された家族にすべてお任せすることになって負担をかけることになってしまいますし、亡くなったあとのお墓の手配などをしてくれる家族がいない場合には、きちんと供養してもらえない可能性があります。
また、永代供養についても生前予約が可能となっており、できる限り残された家族の負担を減らしたいと考える方や、家族がおらず無縁墓になってしまう可能性のある方などからも選ばれている方法です。
納骨堂の生前予約のメリット・デメリット
納骨堂の生前予約では良いことばかりではなく、気をつけておくべきポイントもあるので、それぞれについてご紹介しましょう。
メリット
自分自身が亡くなってしまった後では、いくらお墓の希望を伝えようとしてもできませんが、生前に自分で納骨堂の下見をし、どこが良いか十分に検討したうえで契約できるのがメリットです。
近年は様々なタイプの納骨堂があり、それぞれ特徴や費用が異なります。亡くなったあとに慌てて納骨堂探しをすると、故人の理想通りのところが選択できない可能性もありますが、生前に準備を済ませておけば時間をかけて検討できます。
また、近年管理費を30年分、長いところだと50年分一括払いできる納骨堂も増えており、予約を済ませたうえで管理費の支払いも完了させておけば、残された家族の金銭的な負担を抑えることができるのもメリットです。
それまで親しくしていた大切な人が亡くなった時には、誰でも悲しみ暮れ、落ち込んでしまいますが、実際には葬儀の準備やお墓の手配など、早急にやらなければならないことが多く、ゆっくり悲しむ暇を持てないこともあります。
しかし、納骨堂をあらかじめ予約しておけば、すでに契約が済んでいるので手続きなどもスムーズに行えますし、お墓探しなどの時間も考えなくて済み、残された家族も精神的に故人と向き合う時間をとることができるのです。
デメリット
デメリットとして特に注意しておかなければならないのが、費用に関する問題です。予約を済ませている以上、実際にまだ納骨堂に入っていない状態でも、使用料や管理費用などを請求されることがあります。納骨するまで費用を請求されることのない納骨堂もありますが、一般的に請求されることが多いです。
亡くなってから契約をする場合では発生しなかった費用ともいえるので、無駄な支払をすることになってしまうと考える方も多いです。
また、残された家族の負担を減らすために先払いを検討している方も多いですが、納骨堂の費用としては「永代使用料」と「管理費」の2つがあり、これらをすべて先払いしようと考えると金額が大きくなってしまいます。
一般的に管理料を払い続けると預かり期間を延長できる納骨堂が多いのですが、残された家族の負担を減らすためにも、「33回忌まで」という永代供養の期間を決めて契約し、その後は他の方のご遺骨とまとめられ、一緒に合祀という方法をとることも可能です。
支払い方法としては永代使用料のみを払っておく方法と、契約した永代供養の期間が終わり合祀されるまでに、毎年かかる管理費も含めて支払いを済ませておく方法があります。家族の負担を減らそうと考えるのなら、両方の支払いを済ませておくのが理想的ではありますが、その分用意しなければならない費用が高くなってしまうのがデメリットです。
永代使用料の支払いが難しい方のために、分割払いに対応している納骨堂もありますが、支払いをしている最中に契約者がなくなってしまった場合、結果的に残された家族が金銭的負担を負うことになる点についても理解しておかなければなりません。
当サイトでは、納骨堂の種類でのメリット・デメリットを別の記事にてご紹介しております。
詳しくは、納骨堂の種類とメリットやデメリット、価格相場について紹介の記事をご覧ください。
生前予約の流れと注意点
納骨堂の生前予約をする際には、いくつかの納骨堂に足を運んで実際に確認したり、パンフレットをチェックしたりして比較をしたうえで、どこと契約をするのか決めましょう。
契約を決めて申し込みをする際には、本人確認書類や認印、住民票などが必要です。また、分割払いをする場合は、口座情報がわかるものと口座の届け印も用意しておく必要があります。
支払いを済ませた後に証明書として発行される永代供養墓使用証書は、亡くなったあとに必要になるものなので、家族に預けるか、わかりやすいところに置いておきましょう。
注意点として、契約を済ませたあとに「やっぱり他の所が良さそう…」と思ったとしても、なかなか変更は難しいので、慎重に時間をかけて検討することが重要です。また、家族に相談することなく予約を済ませたところ、家族から賛同してもらえずトラブルになったというケースもあるため、先にしっかり家族と話し合いを済ませておくことをおすすめします。
事前の見学がオススメ
納骨堂は遺骨を収容し、天候に恵まれない日でも気軽にお墓参りができる施設として人気があります。
お墓よりも安く契約ができること、天気を気にせず家族で参拝が可能といったさまざまなメリットがありますが、納骨堂の規模や遺骨の収容方法はそれぞれ異なります。
事前見学でアクセス性を確認する
ホームページで事前にイメージを掴んでおき、施設の利用状況や契約ができる状態かをチェックしたら、事前に見学を行ってください。
事前見学の際、自宅から納骨堂までの距離感をチェックし、アクセスのしやすさも確認しておきましょう。
万が一アクセスがしにくいと、その後の参拝が面倒になる可能性があるため、通いやすさの点で複数の納骨堂を比較しておくことが大切です。
施設の雰囲気も確認しておくと安心
納骨堂のイメージは、ホームページに掲載されている写真や動画だけでは掴みきれないもの。
実際に現地に行ってみて、「ここならお任せできる」と感じたかどうかが重要なポイントになります。
施設のスタッフの対応力や、利用可能なサービスも忘れずにチェックしましょう。施設内が清潔で利用しやすいことはもちろん、遺骨の管理体制がきちんとしている場所なら安心できますね。
契約前の事前見学を行うことで複数の納骨堂を比較できるので、すぐに契約をせず、実際に訪れてみることが大切です。
わからないことがあればよく確認を
自分が亡くなったあと残された家族に迷惑をかけたくない、身寄りがないから亡くなった時の準備を整えておきたいということで生前予約を検討する方が多いのですが、今回ご紹介してきたように、メリットだけでなくデメリットの他、注意点もあります。
費用などについてもよく確認し、慎重に検討していきましょう。
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