納骨堂で一時預かりに関する特徴と注意点
納骨堂では一時預かりと永代供養の大きく2つの利用方法があります。もともと遺骨の安置所として一時的に預かってもらう方がほとんどでしたが、近年は永代供養もできるようになり選択肢が広がりました。ここでは納骨堂での一時預かりについて解説していますが、永代供養との違いについても説明しています。
目次
納骨堂の一時預かりとは?永代供養との違いも解説
納骨堂の一時預かりとは、その名のとおり遺骨を一時的に保管してくれることを言います。「預骨」とも言われており、急逝でお墓が決まっていない場合や供養方法を検討中の場合などに役に立ちます。一時預かりなら葬儀や納骨式の準備もしっかり行えるので、安心して進められるでしょう。
一時預かりの期間
期間は納骨堂によって異なります。1~2年のところもあれば最長6年まで預かってくれるところもあるため、準備に時間がかかる方は長期的に預かってくれるところを選んだほうが良いでしょう。ただ、長期間預かってもらう場合や期間を延長すると手数料がかかるので、少しでも安く済ませたい方はなるべく短い期間利用したほうが安心です。
永代供養との違い
もともと納骨堂では一時預かりとして利用されてきましたが、近年では「永代供養」といって永久的に遺骨を納骨してもらう方も増えており、遠方でお墓の管理が難しい場合や親族に高齢者が多い場合などにとても役に立ちます。一時預かりとの一番の違いは納骨するか・納骨しないかです。一時預かりは一時的に遺骨を預かってもらうので納骨せず“保管”という形になります。料金の支払い方法も異なり、基本料金もしくは保証金の支払いが必要になり更新する場合も費用がかかります。また、粉骨する場合も粉骨料が必要になるでしょう。
管理できるのであれば一時預かりでも良いですが、どうしても難しい場合は永代供養にしたほうが、納骨堂が責任を持って管理してくれるので安心です。
一時預かりのメリット・デメリット
一時預かりは一時的に遺骨を保管してもらう場合に助かります。しかし、決してメリットばかりではありません。ここではメリット・デメリットを詳しく紹介します。
一時預かりのメリット
親族が急逝した場合など、お墓をすぐに準備できないときや気持ちの整理がつかないときなどに、決まった期間遺骨を預かってもらえるので時間にゆとりができます。預かってもらっている期間中にお墓の準備ができ、余裕をもって対応できるようになるでしょう。ここは一時預かりの大きなメリットになります。また一時的に預かってもらうための費用も安く、経費の心配がありません。専門家に預けているという安心感もあり、湿度や住居スペース問題なども気にしなくて良いでしょう。
一時預かりのデメリット
一方でデメリットは、一時預かりなので預かり期間が短いことが挙げられます。1~2年のところが多く、延長する場合は手数料が必要になります。なかには6年保管してくれる納骨堂もありますが、ほとんどは短期間の保管になるので安易に考えているとあっという間に期限がきてしまいます。
費用も安いとはいえ自宅で保管するわけではないので無料ではありません。費用がかかることに嫌悪感がある方にとっては、そもそも一時預かりはデメリットになるでしょう。また契約更新などの煩わしさもあります。
このように一時預かりにはメリット・デメリットどちらもあるため、どうしても預かってほしい方以外は、あまり利用しないほうが良いでしょう。向き不向きも考えて検討したほうが安心です。
一時預かりが適している人
一時預かりはどんな人でも役に立つわけではありません。適している人・適していない人がいますから、自分が適している人に当てはまるか事前に確認しておくと安心です。
・どこのお墓を利用すべきか悩んでいる
・永代供養にするか悩んでいる
・親族が散骨に抵抗がある
・手元供養を反対する家族がいる
・じっくりお墓を決めたい
・お墓を建てる目途が立っていない
・日本国外に住んでいる
これらに当てはまる方は一時預かりが適しています。
一時預かりではなく永代供養で納骨堂を利用したい人とは
近年は納骨堂で永代供養もでき、遠方にお墓がある方や子供への負担を減らすために一時預かりよりも主流になりつつあります。もちろん一時預かりもとても便利ですが、ここでは永代供養として納骨堂を利用したい人について紹介します。
管理料をかけたくない
一時預かりは一時的に遺骨を預かってもらうので、ある程度費用がかかってきます。また一時預かりの後はお墓に納骨するなど手間がかかります。そういった管理料をかけたくない人にとって永代供養は最初に一式料金を支払ってしまえばすべて不要なので、継承者も管理料もかかりません。
お墓の跡継ぎが不要
お墓を管理するのはとても大変です。近年はお墓参りをする人も減っており、跡継ぎをしたくない人も年々増えていると言います。永代供養なら跡継ぎもお墓参りも不要なので、安心して利用できるでしょう。
一時預かりより安い
一時預かりやお墓を建てるよりも費用が安いという点も利用する人の特徴になります。
遺骨を自宅で保管する場合の注意点
火葬後の遺骨は、骨壷に納めた状態で自宅に保管することができます。
自宅での保管に期限や決まりはなく、いつまでも置いておくことが可能ですが、以下の点に注意が必要です。
カビや結露に注意
遺骨を安置する際、湿気や水分の多い場所には注意が必要です。風通しの良い日陰に安置し、直射日光も避けるようにしましょう。
保管場所に注意
リビングなどの来客の目に留まる保管場所に遺骨を置いていると、「仏様がいる」「亡くなった方が同じ空間にいる」ように感じられてしまい、来客側に遠慮させてしまうおそれがあります。
法律では1年以上の長期にわたって安置しても問題はなく、遺族の心象に配慮されていますが、少しずつ気持ちに整理をつけながら埋葬先を考えていく必要があるでしょう。
最終的な納骨先を決める
手元供養として自宅に遺骨を安置しているときは、頃合いを見て家族内や親戚も含めた身内同士で話し合い、最終的な納骨先を決めます。
お墓、納骨堂、合葬墓、散骨、自然葬、あるいは遺骨アクセサリーと呼ばれる方法なども選択できるので、予算やお墓の種類を比較しながら決めることをおすすめします。
当サイトでは、納骨堂と永代供養墓のに違いについてもご紹介しております。
詳しくは、納骨堂と永代供養墓の違いとメリット・デメリットについての記事をご覧ください。
最終的には納骨堂を利用したほうが良い
納骨堂で一時預かりをした後、お墓に納骨するよりも永代供養するほうが非常にメリットがあることがわかりました。近年は納骨堂で永代供養をされる方も増えていますから、あまり高い費用を払いたくない方や、お墓の管理が大変な方、跡継ぎがいない方は納骨堂の利用をおすすめします。
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