埋葬するには納骨堂と樹木葬どちらが良いかを解説!
数ある埋葬方法のなかに納骨堂と樹木葬があります。どちらも近年注目されており、非常にメリットが高いと言われています。しかし本当に良い点ばかりなのでしょうか?誤って選択しないためにも、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。各埋葬方法が適している人も解説しています。
目次
納骨堂と樹木葬の違いとは
埋葬方法のひとつに樹木葬や納骨堂があります。どちらも近年注目されている埋葬方法ですが、それぞれどんな違いがあるのでしょうか?樹木葬と納骨堂について知ることで自分に合った埋葬方法が見つかります。
納骨堂とは
ひと言でいうと、納骨するための施設です。納骨堂といってもさまざまな納骨方法があり、ロッカータイプや仏壇タイプ、位牌タイプなどがあります。ひとつの施設にたくさんの納骨スペースがあるとイメージするとわかりやすいかもしれません。お墓を建てるよりも安く済ませることができますが、納骨堂のタイプによっては高額になります。もともと昭和初期からあったので、樹木葬より馴染みのある方が多いでしょう。
樹木葬とは
一方で樹木葬は、言葉のとおり樹木をシンボルにしたお墓のことを言います。通常のお墓とは異なり樹木を用いているため見栄えも良く費用も安いでしょう。樹木の種類はさまざまで、桜や紅葉などが定番になっています。なかには草花や芝生でガーデン風にする樹木葬もあります。
ちなみに、樹木葬には「里山型」と「霊園型」の2つに分類されます。里山型はその名のとおり里山を区画割りした区域を用いており、霊園型は霊園の中にある樹木をお墓にしています。都市型・公園型とも呼ばれ、近年行われているのはほとんどがこのタイプになります。
それぞれの違い
納骨堂と樹木葬の大きな違いは「埋葬する場所」です。納骨堂は建物の中にあるため屋内ですが、樹木葬は樹木をシンボルとしているので当然屋外に埋葬します。屋内であれば雨天を気にすることなくお参りができますが、屋外は持ち物がかさばります。また仏壇やロッカーといった方法で埋葬する納骨堂に対し、樹木葬は樹木なので樹木がお墓になります。それだけでも十分違いがあるでしょう。
樹木葬には様々な供養タイプがある
樹木葬とは、樹木の下に故人の遺骨を埋葬する方法が広く知られています。葬儀のあり方が多様化するなかで、以下のようなさまざまな供養タイプが登場しています。
里山型
実際の里山を墓地として整地し、遺骨を骨壷に納めず直接埋葬することで、自然の中に還ることを目的としています。
元は自然を守るために始まった取り組みでしたが、山林の手入れが難しいことから、近年では公園型の樹木葬が多くみられるようになりました。
公園型
公園として整地された敷地の中に「シンボルツリー」の樹を植えて、木を囲むようにして個別の墓所を区切っていくタイプです。
自然豊かな風景を残した場所から、庭園のように花でいっぱいに飾られるガーデニング形式、寺院の一角に樹木と墓所を設けたタイプなどがあります。
個別墓
樹木葬は、1区画につき1家庭の埋葬を行う「個別墓」タイプが多くみられます。
木など目印になる樹木のそばに墓石を配置し、その下に穴を掘って遺骨を埋葬します。
合葬墓
合葬墓はシンボルツリーの下に大きな穴を掘り、その中に複数名の遺骨をまとめて納める方法です。
個別墓よりも価格が安いため、生前予約を行う人も多く樹木葬の中でも注目を集めています。
納骨堂と樹木葬のそれぞれのメリット・デメリット
納骨堂にも樹木葬にもそれぞれメリット・デメリットがあります。近年はどちらも注目されていますから、良し悪しを知って自分に合った埋葬方法を選んでください。
納骨堂のメリット・デメリット
屋内にあるため天候に左右されません。雨の日でも衣類が濡れることなくお参りできますし、常に同じ状態を保つことができます。また納骨堂が管理してくれるので掃除も不要です。遠方に住んでいる家族にとって、無縁仏にならないのは納骨堂の良いところでしょう。他にも、宗派を問わない・交通の便が良い・費用が安いなどのメリットもあります。比較的アクセスしやすい場所にあるため、年配者の方でも無理なく参拝しに行けます。
一方でデメリットは、収蔵期間が決まっていること・埋葬スペースが狭い・自由にお供えできないなどがあります。基本的に納骨堂を利用する方は永代供養が多く、33回忌や55回忌のときに合祀墓にしなければいけません。一度遺骨が移されると取り出すことはできませんが、どうしても取り出したい場合は解約することで可能になります。
樹木葬のメリット・デメリット
樹木葬の一番のメリットは、やはり「費用が安い」ことです。従来のお墓は材料費や工事費だけで150万円程かかると言われていますから、それに比べると樹木葬は1人あたり50万円程度が相場になるため、かなり低額になります。埋葬にあまりお金をかけたくない方や、金銭的に余裕がない方には非常に大きなメリットです。また納骨堂と同じ永代供養が多く、使用期限のみ支払うだけで良いのも有り難いでしょう。何より四季を感じられるのは嬉しいところです。
デメリットは、樹木を使用しているため水害や雨天でのトラブルが多い点になります。屋外に埋葬するので場合によっては樹木が流れてしまう恐れがあります。天気が悪いと参拝しにくく、土にそのまま埋葬している場合は遺骨がわからなくなる心配もあるでしょう。
納骨堂と樹木葬はどちらが向いている?
必ずしもすべての人に納骨堂や樹木葬が合うとは限りません。ここではそれぞれどんな人に向いているか解説します。
◎納骨堂
形としてきちんと残しておきたい人には納骨堂が適しています。また時々でも家族に参拝してもらいたい方にも納骨堂が良いでしょう。納骨堂はアクセスしやすい場所にあるため年配者でも気軽に足を運べます。
◎樹木葬
花が好きな人や自然に還りたい人に適しています。命のある場所での埋葬ですから温もりも感じますし、暗所に閉じ込められるのが嫌な方はおすすめです。
当サイトでは、納骨堂についてを別の記事でも紹介しております。
詳しくは、納骨堂とは?特徴やメリット、選ぶ際のポイントについて紹介の記事をご覧ください。
納骨堂か樹木葬かはじっくり考えて選択しよう
どちらの埋葬方法もメリット・デメリットがあります。納骨堂のほうが良い、樹木葬のほうがメリットが多いというわけではありませんから、じっくり考えてから選択しましょう。費用や管理方法などを比較しながら選ぶと良いかもしれません。
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