
永代供養とは?納骨堂を利用できる期間やメリット、デメリット


納骨堂の利用を検討中の方の中には、「お墓でないと永代供養は無理なのでは?」と不安に感じる方もいるのではないでしょか。
結論から申し上げると、納骨堂でも永代供養をすることは可能です。 ただ、気を付けるべき注意点も存在しているので、永代供養とは何なのか、どんな利点や注意点があるかについて解説していきます。
目次
永代供養とは
そもそも永代供養とは何なのかよくわからない方のために、特徴や費用などをご紹介します。
永代供養の特徴
永代供養とは、都合上、お墓参りが叶わない人に代わり、遺骨を管理してもらったり、供養してもらう供養の方法です。ただし、何百年にもわたって管理してくれるわけではなく、期間が決められているので事前に確認しておきましょう。
永代供養の種類と費用
永代供養にかかる費用は安くても10万円から、最大で150万円ほどと考えておきましょう。
かなり幅広い費用設定となりますが、永代供養墓の形式のほか、供養の方法などによっても差があります。 例えば、永代供養墓、樹木葬、納骨堂、期限付き墓石などの種類があり、それぞれ利点や考慮すべき点が異なるため、よく比較・検討しなければなりません。近年は管理の手間がいらず、利便性も高い納骨堂の人気が高まっています。
一般的な供養期間
永代供養は未来永劫供養することを保証していません。実は供養年数には上限があります。
一般的には33回忌までとなっており、ものによっては3回忌から55回忌まで選択できます。 より長く永代供養してもらいたいと考えているのなら、スパンが長く設定されているタイプを選択しましょう。しかし当然のことながら、その分費用がかかりますので検討の際には注意が必要です。
長期間を契約して年払いを選択した場合、後継者にとって負担をかけてしまう可能性があるので、一括で支払う方法を選択する方が多いという点もポイントです。
供養期間が過ぎたら
あらかじめ契約内容で定められていた供養期間(契約期間)が過ぎると、預けていたご遺骨は合祀(ごうし)されます。
これは、別の方のご遺骨と一緒に共有墓地に入るということを意味します。安置期間が過ぎた場合でも、合祀されたご遺骨は手厚く供養してもらえるので安心していただいて大丈夫です。 仮に、別の方とご遺骨を一緒にされるのが嫌と感じているのなら、個人としてのお墓を建てるか、永代使用を選択肢として考慮する必要があります。
永代使用とは、永代使用料を支払うことで長期間にわたってその土地を使用することを意味しています。ただ、後継者の問題が出てくることも考えられるので、あらかじめ確認しておきましょう。
永代供養にまつわるメリット・デメリット
永代供養は、長期間にわたって供養してもらえるので非常に魅力的ではあるものの、注意すべき点もあります。
それぞれを理解し、向いているかどうかを考えてみましょう。
メリット
永代供養の大きな利点として挙げられるのが、後継者がいないとしても無縁仏になる心配が不要だという点です。
また、生前予約も可能となっているため、「自分が亡くなったあと、残された家族に迷惑がかかるんじゃないか・・・」と考えている方から選ばれています。 近年は永代供養ができるお墓の見学ツアーなども行われており、自分で入りたい納骨堂を生前に見て回るのも魅力です。
また、個人としてお墓を建てる必要性がないので墓石代が負担になる心配はありません。そのため、かかるコストが安いのも魅力的な点だといえるでしょう。初めから合祀墓に入るならば10万円程度で済みますし、33回忌までのようにある程度の期間ご遺骨を安置したのちに合祀となる納骨堂などの場合は、平均して30~100万円程度の費用がかかります。
お墓を建てる場合には最低でも145万円以上の費用がかかるとされているので、かなり安く抑えられるのが魅力です。 宗派は問われないので誰でも利用可能な点もポイントです。
デメリット
永代供養は、契約期間を過ぎたあとに合祀墓に納骨されるのが最大の懸念点です。
納骨堂のように合祀墓に入るまでの間ならお墓参りできるところでも、合祀墓に入ったあとは他の方と共同のお墓に入ることになるわけなので、個別に墓石を建てるものとは異なり、一般的なお墓参りができません。
また、合祀墓は共同墓地となるため、1度合祀墓に入ったあとに故人のお骨を取り出すことができない点も理解しておきましょう。
例えば、あとから「故人のお墓を建ててそこに移したい」と考えている場合、注意しておかなければなりません。 親族の承諾を得ずに永代供養で合祀墓に入れた場合、こういったトラブルが出る可能性もあるため十分に話し合いが必要です。特に昔ながらのお墓参りを大切にしている親族の中には、合祀墓に入る永代供養を認めない方もいます。
合祀墓に入ったあとはどうしても他の人も一緒に眠っていると考えてしまい、故人と向き合いにくいと感じる方も多いです。
永代供養が向いている人、いない人
お墓参りに強いこだわりがあり、昔ながらの方法でお墓参りしたいと考えている方には向いていません。
特に最終的には他人と一緒に埋葬されることになるので、このあたりに抵抗を感じないかよく考えておく必要があります。 残された家族としても合祀墓では見ず知らずの故人にも手を合わせることになるので、抵抗を感じないかイメージしておきましょう。
一方で、新しいシステムに抵抗がなく、利便性を重視している方には永代供養が向いています。合祀されるまでの間は夫婦墓や個人墓といったスタイルを選べる納骨堂などもありますし、選択肢も豊富です。
従来のものと比較してもコスト面をカバーすることが出来ることから、ご自身の供養に関してなるべくコストをかけない方法を検討している方にはオススメの方法だと言えるでしょう。
永代使用との違い
納骨堂は屋内で納骨・参拝ができる施設であり、従来の屋外型の墓所や墓石にはないさまざまな利点があります。
永代使用とは
「永代使用」とは、所有している墓地の区画を永代にわたって使用することを指し、たとえばお墓を買った場合、購入した区画の永代使用の権利が得られたことになります。
永代使用の権利は、そのご家庭に跡継ぎがいるかぎり永久的に使用し続けることができ、第三者にお墓を取られる心配は必要ありません。
ただし、あくまでも「権利」なので、お墓を誰かが自動で管理してくれるわけではなく、跡継ぎがいなくなったらその墓地や納骨堂は施設側に返還する必要性が生じます。
たとえば、僧侶を呼んでお経をあげてもらったり、他の墓地からご先祖様の遺骨を運んで改葬をしたり、新たに故人の埋葬をする必要性が出た場合には、それぞれ別の費用がかかります。
永代供養とは
永代供養では、故人のための供養を聖職者に申し込んで、半永久的な供養をお願いすることが可能です。
お墓、納骨堂、合葬墓のいずれについても、永代使用とあわせて永代供養を組み合わせることが可能で、お墓の管理と供養を一括で任せたいという方にはオススメです。
納骨堂と永代供養墓の違いとメリット・デメリットについて
当記事では、納骨堂での永代供養についてご紹介しました。別な記事は、納骨堂と永代供養墓のに違いについてもご紹介しております。ぜひ、選ぶ際のご参考にしてみてください。
詳しくは、納骨堂と永代供養墓の違いとメリット・デメリットについての記事をご覧ください。
永代供養が向いているかをよく考える
ご紹介してきたように、永代供養には恩恵を受けることの出来る点と気を付ける必要がある点が混在しているので、よく考える必要があるでしょう。
親族の中で意見が分かれるケースも多いです。また、故人が生前に永代供養を望むかどうかを事前に身内の人間と共有することができていれば、そうでない場合は故人の性格を考慮して永代供養するかどうかを検討する必要が出てきます。 十分に時間をかけて納得できる選択肢を選びましょう。
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