納骨堂の利用で考えられるトラブルとメリット
納骨堂はメリットばかりが取り上げられることが多いのですが、トラブルに巻き込まれてしまったケースもあります。どのような例があるのかについて理解しておくと、トラブルを避けることにもつながるので、事例をご紹介しましょう。
また、どのようなメリットがあり、多くの方から選ばれているのかもご紹介します。
目次
納骨堂で起こりうるトラブル
実際に利用してみると、想像していなかったようなトラブルが発生することもあります。注意しておきたいことをご紹介しましょう。
管理者とのトラブル
特に多いのが、施設の管理者との間で揉めてしまうケースです。一般的なお墓の場合、建てたあとはずっと使い続けることが可能なのですが、納骨堂の場合は期限が定められています。
多くの場合、33回忌、または50回忌などのタイミングで、個別のスペースからご遺骨を合祀墓に移動することになるのです。遺骨が一度合祀墓に移動してしまうと、その後個別に取り出すことは二度とできません。
合祀墓に入るのは嫌だと考えている場合、本当に納骨堂を選択するのが向いているのかから考え直さなければなりません。
また、延長が可能か、その際に利用料金はどうなるかについても、施設によって異なるので注意が必要です。例えば、50年のプランを契約したとします。50年が経過した際に、毎年の管理費を払い続ければその分延長ができるところもありますが、別途追加料金が発生するところもありますし、そもそも延長自体ができないケースもあるのです。
特に2世代、3世代で入ることを検討している場合は、延長に関することも含めてよく確認しておきましょう。
また、丁寧な管理が行われず、不満を感じてしまう方もいます。何年も経つと建物は老朽化するものですが、管理者が老朽化した建物を修繕してくれず、手入れの行き届いていない施設を利用することになってしまうケースもあるのです。特に、自動運搬式の建物だった場合、機械で遺骨の出し入れをするので、メンテナンスはとても大切になります。
信頼できる管理者かどうか、実際に現地に行って、建物等をよく確認しておきましょう。
滅多にあることではないのですが、火災などによるトラブルの可能性もゼロではありません。例えば、昔からある納骨堂の中には木造の建物もあり、火災が発生した際にご遺骨が紛失してしまうような可能性も考えられるのです。
どのような管理やリスクへの対応をしているのかなど、事前に確認しておくことをおすすめします。
家族や親族とのトラブル
納骨堂の利用について、あまり良い印象を持っていない人もいるので、家族や親族の間でトラブルになることもあります。どのようなシステムなのかについては、必ず事前に説明をしておき、関係者には理解してもらうようにしましょう。
説明しておかなければいけない代表的な例としては、納骨堂によって異なりますが、お供え物をすることができないこと。お参りの時間が限定されており、混雑時は順番待ちをしなければならないことがあげられます。
こうした説明を行わないまま、後から合祀墓に移されることを知った際に、怒る人が出てくる可能性があります。
ほかにも終活として生前に自分で納骨投稿一覧堂を契約していたものの、それが親族などに伝わっておらず、他の場所にご遺骨を納められてしまうようなケースもあります。
納骨堂の良いところ
ご紹介してきたように様々なトラブルが想定されますが、ほとんどの施設ではそういったこともなく、とても快適に利用することが可能です。
例えば、屋内にあるため天候に左右されることなくお墓参りが可能ですし、アクセスの良い場所に建てられていることが多いことから、足を運びやすいのもメリットといえます。屋内にあるので、雨風によってお墓が痛むこともなく、一般的なお墓で必要な草むしりや墓石清掃などの手間もありません。
また、一般的にお墓を建てる場合は、最低でも145万円以上の費用がかかりますが、納骨堂の場合は一人あたりの相場が30~100万円となっており、費用を抑えたい方にもぴったりです。
近年は、お墓を建てても後継者がいなくて引き継いでくれる人がいない問題が騒がれていますが、ほとんどの納骨堂は永代供養がついています。その場合は、後継者がいなくてもお墓が荒廃することがないので、独身の方にとっても魅力的な選択肢といえるでしょう。
事前見学で確認しておきたいポイント
故人の埋葬場所は、お墓にかぎらず合葬墓や合祀用の霊廟、納骨堂、自然葬などさまざまな方法があります。
将来的にお墓を継げる人がいなくなる可能性や、墓所のあるお寺・施設が廃業する可能性も踏まえて、どこへ埋葬するかを考えておく必要があるでしょう。
トラブルを防ぐためのチェックポイント
納骨する施設の料金やサービスを比較し終えたら、以下のポイントを確認してください。
- ・維持管理にかかる料金
- ・埋葬先で利用できるサービス
- ・希望する宗派に対応しているか
- ・清掃管理が行き届いているか
納骨に際して維持費や管理費がいくらかかるのか、永代供養や清掃管理を行ってもらえるかどうかについては、最低限確認しておきたいポイントです。
希望する宗派に対応していなければ僧侶を呼んだり、特定の宗派での供養ができなかったりするおそれがあるため、対応の宗派も忘れずにチェックしておきましょう。
納骨堂は一度契約したら終了の買い切りサービスではなく、お墓のように毎年一定の維持費がかかるケースがほとんどです。
永代供養を頼む場合は別途料金が発生することもあり、「毎年どれだけの維持費がかかるのか」「予算内に収められるのか」も忘れずに比較を。
施設の信頼度を見極めるために、園内や施設内がきちんと管理されているかも、現地に足を運んでチェックしておくと安心です。
当サイトでは、トラブルを防ぐために納骨堂のマナーについてもご紹介しております。
詳しくは、納骨堂でのマナーを確認!お供え物やお布施、お参りの方法の記事をご覧ください。
正しい認識でトラブルを回避しよう
どのような問題が起きてしまう可能性があるのかを理解しておくことにより、どう対策を取っていけば良いのか、何に気をつければ良いのかがわかります。特に多いのは契約に関する内容を勘違いしていたり、確認不足があったりして揉めてしまうケースなので、契約に関することはよく確認しておきましょう。
また、どのようなシステムなのか家族や親族に良く説明し、正しい認識を持ってもらうことも重要です。総合的に見るととてもメリットの多い選択肢でもあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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